4月14日と16日に震度7を観測する地震が熊本県熊本地方で発生しました。震度7を観測した益城町を中心に、戸建て住宅にも大きな被害が出ています。関連する情報はウェブサイトで随時、発信しています。雑誌「日経ホームビルダー」では、5月22日発行の6月号でリポートする予定です。

 4月22日に発行した日経ホームビルダー5月号の二大特集は、「インスペクション」と「現場監督」という、新しい話題と永遠の課題をテーマにお届けします。

日経ホームビルダー5月号、特集「インスペクションとの付き合い方」(資料:日経ホームビルダー)
日経ホームビルダー5月号、特集「インスペクションとの付き合い方」(資料:日経ホームビルダー)
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 「インスペクション」という言葉を、いろいろな場面で耳にします。新築の引き渡し前の検査、リフォームの前の見積もりのための現地調査、中古住宅を売買する際の不具合の確認にと、新築でも既築でも登場して、ちょっと“乱用”気味かもしれません。こんな現状を、分かりやすくひもときたいということで、特集「インスペクションとの付き合い方」を企画しました。

 特集は、三部構成です。基本編では、新築や中古住宅に関わる中で「インスペクション」という言葉がどんな業務を指すか、2月に公表された宅地建物取引業法の改正案によってインスペクションの重要度が増すか、といった今、知っておきたい話題を解説しています。

 実務編では、雨漏りや結露が疑われる写真を示しながら、経験豊富なインスペクターがどう判断したか、誤診を含めて説明します。加えて、報告書の書き方についても、よくない例とお薦めの例を紹介することで、顧客対応のコツを解説しています。

 活用編では、リノベーションや中古住宅流通といった新たな事業分野での活用事例を紹介します。「基本を知りたい」という読者はもちろん、「新たなビジネスチャンスを探したい」と考えている読者にもうってつけの記事です。

日経ホームビルダー5月号、特集「現場監督が元気な工務店」(資料:日経ホームビルダー)
日経ホームビルダー5月号、特集「現場監督が元気な工務店」(資料:日経ホームビルダー)
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 もう一つの特集は、「現場監督が元気な工務店」です。現場監督がなかなか定着しないという悩みをよく聞きます。理由の一つが、仕事が煩雑なこと。品質、工程、予算などの管理に加え、昨今では顧客対応や営業も期待され、仕事は増える傾向にあるからです。

 忙しすぎる現場監督をどう支援して、やりがいのある仕事と感じさせるか。その方法を、現場監督が元気な住宅会社3社や大手ハウスメーカーの取り組みと、識者のアドバイスから探ります。

 注目高まる「インスペクション」と、いつも悩ましい現場監督不足という、新旧二つのテーマを掘り下げた特集を、皆様の日ごろの業務にお役立てください。


日経ホームビルダー5月号の記事一覧