「あの会社はずさんな悪徳業者だ」…。隣町の《山源工務店》の社長は、身に覚えのないウワサをたてられ困り果てていた。《一平太》と《みどりさん》が事情を調べてみると、確かに、山源工務店とその施主たちのあいだにはトラブルが発生していたが、それは工務店側の責任だけではなく、「施主の仕事」を果たさない困った顧客が少なくないためだということが分かってきた。折もおり、そんな客の典型《牛島夫妻》が山源工務店との契約を破棄すると言い出した。トンガリ・ホームズの営業マンが、夫妻が山源へ払った契約金300万円を値引きすると言い出したからだった。しかし……

この作品は取材と調査にもとづくフィクションです(初出:日経ホームビルダー 2000年11月号)

なぜ新耐震住宅は倒れたか 変わる家づくりの常識

熊本地震が突き付けた戸建ての死角。問題がないはずの新耐震住宅が多数倒壊した。被災住宅の現地調査と図面分析から、倒壊の原因と対策を読み解く。

定価:本体2,400円+税。日経ホームビルダー(編)
A5判、約200ページ
ISBN:978-4-8222-0069-5
商品番号:255320
発行日:2016年8月29日
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熊本地震の被害から地震に強い家を再検証しました。一般的には、昭和56年(1981年)の新耐震基準より古い家が地震に弱いと考えられてきましたが、熊本地震では新耐震基準の家も2000年を境に耐震性能に違いがあることが明らかになりました。2000年の告示で追加になった規定や、くぎのめり込みによる強度の低下など、日経ホームビルダーが報じてきた耐震対策の課題を一冊にまとめました。